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  • 執筆者の写真Naomi Matsui

ラッフルズホテルが愛される理由

世界中から愛される、シンガポール・ラッフルズホテル。

昨年立ち寄った際も、人気のマリーナベイやアラブ人街などに比べて

こちらは特に日本人客が多かった印象です。


この歴史あるホテルでの、忘れられないエピソードが有ります。


それは2016年、

一人でシンガポール~台北と視察する機会が有りました。


シンガポール滞在最後の夜、

この仕事を与えてくれた方への御礼として


その方の愛用品である

ラッフルズオリジナルの香水を購入するため、

ホテルに立ち寄りました。


ホテルのスーベニアショップで会計を済ませ、

それを一旦預けたまま・・詳細は省きますが

なんと私は香水を受け取らず、ホテルを後にしてしまったのです。


香水がない!ラッフルズに置いて来てしまった!

と気づいたのはオーチャードの自分のホテルに戻ってから。深夜12時近くでした。


ホテルにすぐ電話をかけましたが、状況が複雑で私の英語では伝わりません。

日本語が話せるスタッフは、この時間は不在との事・・。



私の要件はこうです

「購入した香水を、ショップに置き忘れて来てしまった。

明日、シンガポールを発つ飛行機が午前便なので、そちらに行けるのは今夜か明朝7時。

フロントで受け取る事は可能でしょうか。」



しかしああ、伝わらない・・諦めるしかないのか・・


と、電話口に何故か日本女性スタッフの声が。

まさに「天からの声」!


一部始終をお伝えしたところ、

すぐに状況をご理解いただき、


更に、その女性の言葉が

私の不安を一瞬で消してくれました。



「私が責任を持って最後までご対応いたしますので、

どうぞ安心して、旅をお続けになってください」



・・と言われたのです。

その魔法の言葉に、私の不安と反省の念は消え去り、

安心して次の渡航先、台北へと向かったのでした。



宿泊客でもない私に、ここまでの対応をしてくれる。

こちらの状況と心境を読み取り、短くも適確な一言が出せるプロの接遇力。

ただただ感銘を受けました。


またこのようなトラブル時に、

スタッフの裁量に判断を任せている、ホテルの体制も素晴らしい。


香水の値段は、私にとって高価な買い物ですが

ホテル側にすれば宿泊1泊分にも満たない額。

「諦めてください」と言われれば仕方のない事だと思っていただけに

余計嬉しくて。


一気にラッフルズホテルのファンとなりました。


そして昨年2019年、再度シンガポールを訪れ

同じ香水の2度目の購入に至りました。

当時お世話になったスタッフの方は、他のホテルへ異動になったとの事で

お会いすることは叶いませんでしたが


ラッフルズホテルが人々に愛されている理由は

あの歴史ある建物ばかりではなく

ホテルで働くスタッフの完璧な接客と、

温かなホスピタリティにもあるのでしょう。

またいつか行きたい。何度もそう思わせてくれるホテルです。



















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